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読んだ本
さて、今回は
題名:クスノキの番人
作者:東野圭吾
を読みました。
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。
その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。
不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。
同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。
依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。
依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと――それはクスノキの番人です」と。
『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く新たなエンターテインメント作品。長編書き下ろし。
引用元:実業之日本社ホームページ
読んだきっかけ
この本を読んだきっかけは、私が実家に帰った時に父におすすめされたからです
東野圭吾さんの作品を読むのは今回が初めてで、容疑者Xの献身やマスカレード・ホテルなどの
ミステリー小説を書く人というイメージしかありませんでした
私はミステリーをあまり読まないタイプなので、ミステリーを書くすごい作家さんという印象しか無かったんですよね
そんな私でも楽しく最後まで読めた作品なので、今回ブックレビューをしてみようと思います
さっそく感想に移りましょう
思ったこと
まず初めに感じたのは、この本の読みやすさです。文字がスルスル頭?目?に入ってきます
ページ数が456もあるんで、目が疲れちゃって一旦読むのを辞めようと思うのに、面白すぎて手が止まらないです
こんなに夢中になって読んだのは、宝石商リチャード氏の謎鑑定を読んだ時以来です
何年ぶりかな?
多分、3年ぶりくらい・・・・・・
主人公の玲斗くんと、その伯母の千舟さんの会話が段々と息のあったものになってくので
読んでいて飽きないし、玲斗くんの言葉遣いや所作が千舟さんの指導により成長していく姿が上手に描かれています
めちゃくちゃリアルです
玲斗くんと千舟さんのフレンドシップって呼んでいいのかなぁ
一応、血の繋がりはあるけど家族とも違うし、会社の上司と部下って感じでもないし
とにかく2人のコンビネーションがとてもいいんです
自分にもこんな風に厳しく怒られるけど大切に思ってくれる人に出逢いたいなって思いました
ネタバレになりそうですが、この本では誰も死にません
ミステリーなのに?って感じですが、終始のんびりとした時間が流れています
祈念が何なのか。月との関係は?クスノキの番人とは何か。
読み終わったあとに全てがひとつになって、心にすっと落ち着く作品です。
心に残った場面
「いつかきっと、あなたのことも忘れてしまうでしょう。それどころか、忘れたという自覚さえなくなるのです。それがどれほど悲しいか、辛いか、あなたにわかる?」
「たしかに俺にはわかりません。でもそこがどんな世界なのか、千舟さんだって今はまだ知らないでしょ? 忘れたという自覚さえないのなら、そこは絶望の世界なんかじゃない。ある意味新しい世界です。」
「明日の千舟さんは、今日の千舟さんじゃないかもしれない。でもそれでもいいじゃないですか。俺は受け入れます。明日の千舟さんを受け入れます。それじゃいけませんか」
p450一部引用
尊い!尊いよ~~~
もう語彙力無くすレベルで玲斗くんカッコイイです!
こんなことをサラッと言える様になったのは、紛れもなく千舟さんのおかげな訳ですが、この後千舟さんめちゃくちゃ可愛いです。
「美千恵のことを羨ましいと思ったのです。心底、妬ましいと思ったのです。短い年月だったとはいえ、こんな素晴らしい息子と一緒に暮らせたなんて、どれほど充実した生活だったんだろうって」
p 450一部引用
※美智恵とは、玲斗くんの実の母親であり、千舟の腹違いの妹に当たる人です
素直~~~
ここに来て初めて千舟さんの飾らない本音を聞いた気がします
千舟さんも、自分の全てを受け入れてくれる人にで会いたかったけど
自分がなんでもできちゃう人だから、助けようとしてくれる人たちを
近寄らせなくて、結果的に誰もいなくなっちゃったパターンの人なのかなって
読んでいてとても悲しい気持ちになったのですが
最後に玲斗くんに出会って、変われたのかなって思いました
まとめ
他の東野圭吾ストーリーを読んだことがないので
比較はできませんが、ストレスなく読めて
人が死なない話で、心がホッと暖かくなりました
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